産業医になるには
産業医になるためのルートは労働安全衛生規則14条第2項で定められています。
簡単にまとめると以下の5つのコースがあります。
- 日本医師会認定 産業医学基礎研修
- 産業医医学基本講座
- 労働衛生コンサルタント(保健衛生)
- 大学で労働衛生を担当する教官
- 産業医科大学卒業
今回は日本医師会認定産業医の単位取得方法を紹介します。
日本医師会認定 産業医に必要な単位
新たに日本医師会認定産業医資格を取得するためには基礎研修と呼ばれる講座で50単位(50時間)履修しなければいけません。基礎研修は①前期研修、②実地研修、③後期研修に分けられそれぞれ規定された単位数以上を取得する必要があります。単位を取得後手続きを行い、認定されてから5年間は資格が有効です。
今までは5年以内で更新単位を取得しなければ資格を失効してしまいましたが、コロナ渦の影響で単位できなかった場合はみなし認定産業医として資格保持が可能です。
日本医師会認定 産業医学基礎研修
日本医師会が実施する研修で50単位を取得することで産業医資格を取得することができます。
土日で少しずつ単位を取得する方法と集中講座でまとめて取得する方法があります。
令和5年に開催される集中講座について紹介します。
東京医科歯科大学(5月)
- 取得可能単位:基礎研修(実地)5単位(後期)15単位
- 実施時期:5月3日(水・祝)~5日(金・祝)
- 申し込み時期:3/23(木)14:00~
- 定員:250人 金額:60,000円(非医師会員)
申し込み先: https://ws.formzu.net/fgen/S37178902/
東京医科歯科大学(夏季)
- 取得可能単位:基礎研修(前期)14単位(実地)10単位(後期)26単位 (フル単位)
- 実施時期:令和5年8月10日(木)〜16日(水)
- 申し込み時期:未定
- 定員:250人 金額:100,000円(税込)
申し込み先:https://www.tmd-ishikai.jp/info/training.html
岡山大学産業医基礎研修会(夏季&秋期)
- 取得可能単位:基礎研修(前期)14単位(実地)10単位(後期)26単位 (フル単位)
- 実施時期:令和5年 7月15日(土)~ 7月17日(月祝)
令和5年 9月16日(土)~ 9月18日(月祝) - 申し込み時期:2月1日(水)8時〜4月7日(金)17時
- 定員:100人
- 金額:80,000円(税込)
クロスウェーブ府中@東京 (冬季)
- 取得可能単位:基礎研修(前期)14単位(実地)10単位(後期)26単位 (フル単位)
- 実施時期:例年11月(令和5年は未定)
- 申し込み時期:例年8月(令和5年は未定)
- 定員:先着順で380名受付し280名の抽選
- 金額:160,000円(税込)
申し込み先:https://www.uoeh-u.ac.jp/medical/isikaikensyu.html
帝京大学@東京 (夏季&冬期)
- 取得可能単位:夏季<前期研修14単位・実地研修6単位> 冬季<後期26単位・実地4単位> (夏季・冬季合わせてフル単位)
- 実施時期:例年7月(3日間)と2月(4日間)(令和5年は未定)
- 申し込み時期:例年6月(令和5年は未定)
- 定員:夏季:150名 冬季:200名
- 金額:夏季71000円(税込) 冬季89000円(税込)
申し込み先:郵送またはFAX http://www.med.teikyo-u.ac.jp/ishikai/workshop/
獨協医科大学@栃木県(8~9月)
- 取得可能単位:基礎研修(前期)14単位(実地)10単位(後期)26単位 (フル単位)
- 実施時期:例年8〜9月の日曜日(令和5年は未定)
- 申し込み時期:例年6月(令和5年は未定)
- 定員:200名
- 金額:54,000円(税込)
申し込み先:https://www.dokkyomed.gr.jp/doso-kai/2022/07/15/sangyoi/
産業医科大学が行う研修会
産業医科大学が主催する研修会ですが日本医師会認定産業医資格を取得できます。
北九州国際会議場(夏季)
- 取得可能単位:基礎研修(前期)14単位(実地)10単位(後期)26単位 (フル単位)
- 実施時期:2回に分けて実施 (第1クール)令和5年7月24日(月)~7月29日(土)(第2クール)令和5年7月31日(月)~8月5日(土)
- 申し込み時期:4月3日(月)0:00~4月9日(日)23:59
- 定員:第1クール約360名、第2クール約360名
- 金額:150,000円(税込)
申し込み先:https://www.uoeh-u.ac.jp/medical/training/sc.html
まとめ
コロナ禍において産業医学基礎研修が数年間開催されませんでした。そのため近年では研修会の参加自体が非常に競争率の高いものとなっています。事前に募集日程を把握し予約のために万全の準備をしておく必要があります。
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