はじめに
労働衛生コンサルタント口述試験 徹底解説シリーズ第4回目は「試験当日の流れと雰囲気」についてです。
緊張の中、労働衛生の専門家と対峙する口述試験はなかなかハードルが高いです。口述試験単体でも合格率は5割程度です。本番の試験の雰囲気や流れを把握しておくことでメンタル的にも心強くなり、安心して試験に挑めます。
試験当日の詳細のほかに自分を有利に持っていくポイントも紹介していきたいと思います。
試験当日
準備
・会場
会場は大阪(エル・おおさか)と東京(東京国際フォーラム)の2会場です。
立地はどちらも良いため試験会場へのアクセスを心配する必要なはなさそうです。
・服装
「コンサルタント」の試験なので社会通念上の「常識」が求められます。正装での受験が安全です。
労働衛生コンサルタント(保健衛生)の場合は受験者の多くが医師であるためスーツが好ましいと思われます。
一方で労働安全コンサルタントや労働衛生コンサルタント(土木)の受験者は工場の現場スタッフのことが多く、作業着で受験することが多い印象です。
・待ち時間
口述試験当日は欠席者が意外と多いです。季節柄、コロナやインフルエンザが流行している時期ですし感染したり勉強が間に合わず会場に行かない人もいるかもしれません。
試験時間は配布された受験票に記載されています。人によって割り当てられた集合時間は異なります。
欠席者が多いことで試験時間を前倒しして受験できる可能性があります。もちろん指定した受験時間に集合すれば問題ありませんが、早めに試験会場に到着しておくと早い時間に試験を切り上げて帰ることができるかもしれません。
集合時間より前に受験会場入りすると予定より早く受験できるかもしれない
待合室
試験会場に到着して受付を済ますと試験時間まで大部屋の待合室に通されます。
長机と椅子に座って時間まで過ごすことになります。雰囲気としてはセンター試験会場のような感じでした。イメージは下の写真です。
受付後も自由に外出できました。受験修了者と未受験者は交わらないような動線になってましたが、会場の外までは統制できません。また待ち時間中もスマホを自由に使えたため、その点は試験情報の管理がゆるいと感じました。
待合室の気温は適切に管理されていると感じましたが、冬ですので温度調整できる服装や備えをしておくことをお勧めします。また、静かに集中したいなかで騒音が気になることもあります。過去にも貧乏ゆすりやペンを鳴らす音でイライラしたという話を聞いたことがあります。耳栓やイヤホンなどを用意しておくと安心です。
試験室
受験の順番が直前になると試験室まで案内されます。前の人が終了するのを椅子に着席して待ちます。試験室に案内されると氏名確認を行ったのちにすぐに試験が開始されます。
試験官は3人います。産業医大の教員、厚労省の役人、実務者であると言われています。白髪混じりのベテランの立場の人が多く、雰囲気がやや圧迫めなので調子を乱してしまう人もいるかもしれません。試験官は受験者の理解度を確実に知りたいだけなので落ち着いて対応しましょう。
受験者から見て左側の試験官から質問をすることが多いです。試験時間は15分で試験官1人あたりの持ち時間は約5分です。
最初は経歴、バックグラウンドについて、続いて法令、衛生管理と言ったようにスピーディに口頭諮問が続いていきます。わからない質問が来た場合は「わかりません」と早々とパスしてしまった方が試験は順調に進行されます。より多くの質問を受けて知識をアピールした方が結果は良くなるのではないかと考えられます。
試験官はA4サイズの紙の束を見ながら出題しています。
つまり…プール問題が存在しているということになります。試験官が自由自在に出題していることは少なくある程度枠にはまった出題が多いです。
試験後
試験が終わるとうまくいかなかった事柄が心に残ると思います。試験終了から合格発表まで1.5~2ヶ月ほどあります。回答に詰まってしまっていても合格の場合もありますし、その逆もあります。
試験後にできることは出題内容を忘れないうちに文字起こしし、自分で解答を作ってみることです。そうすることで答え合わせができますし、不安を解消することができるかもしれません。
また、万が一不合格であった場合も試験を受けたことを今後の知識定着の材料にすることができます。
まとめ
試験当日の流れや雰囲気を把握しておくことで、落ち着いて実力をより発揮しやすくすることが大切です。
試験本番までこのページを何度も読み返してみてください。
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