はじめに
労働衛生コンサルタント免許試験の受付期間は試験形態によって異なります。
産業医学講習会や産業医学基本講座を受講した医師は筆記試験を免除されます。
筆記試験を受けなければいけない受験者は7月上旬~8月上旬に出願します (2023年は7月3日から8月2日まで)。
筆記試験が免除され、口述試験のみを受ける受験者は11月上旬に出願します (2023年は11月1日から11月16日まで)
筆記&口述試験受験者と筆記試験免除受験者では①出願時期と②出願時に提出する証明書の種類が違います。それ以外の点は共通ですのでまとめて紹介します。
労働衛生コンサルタント試験の受験申し込みは未だに紙ベースで行われています。メジャーな資格ではないため申請用紙も手に入りづらいです。
さらには「受験資格を証明する手続き」が必要となるため、出願準備が複雑かつ時間がかかります。
今回は書類の準備方法や申請方法や受験資格証明方法をまとめていきたいと思います。
受験申請書の請求
受験申請書は取扱機関から郵送で取り寄せる必要があります。
受験申請書の請求先は安全衛生技術試験協会、各地域の安全衛生気技術センターです。
一覧はこちらです。
本部が1番試験に詳しいので安全衛生技術試験協会に請求することが確実かと思います。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会 〒101-0065
東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館9階
取り寄せる際には封筒に①メモ書きと②切手を貼った返信用封筒を同封して請求先に郵送します。
① メモ書き
「労働衛生コンサルタント(保健衛生)の免許試験受験申請書を○部を希望します。」と記入してください。
②切手を貼った返信用封筒
切手の料金は次の通りです。
受験申請書類の作成
各自準備すべき証明書
医師の場合について紹介します。医師は2つのパターンに分かれます。
- 医師(筆記&口述試験を受験)
- 産業医学講習会または産業医学基本講座を受講済みの医師(口述試験のみ受験)
①医師(講習会などの受講歴なし)
- 医師免許証の元本
- 医師免許証の写し
②産業医学講習会を受講済みの医師
- 医師免許証の写し
- 産業医学講習会または産業医学基本講座の修了書の写し
※「写し」と原本が相違ないことを証明する必要があります。その方法を以下に紹介します。
・勤め先の事業者や最寄りの労働局又は労働基準監督署に原本と写しを一緒に提出します。
写しの裏に以下のような記載をしてもらう必要があります。
医師の場合は労働局もしくは労働基準監督署に赴いて職員に記載してもらうのが簡単でしょう。いきなり訪問してしまうと対応できる職員が不在であることも多いので、必ずアポイントメントをとりましょう。
申請書の作成
申請書と受験料払込書が同封された返信封筒が返信されてきます。申請書に必要事項を記入し、証明写真(2.4cm×3.0cm)を添付します。申請書類記入時に記述試験と口述試験の試験地を選択します。筆記試験は変更できませんが、口述試験の試験地は後に変更可能です。
受験料の支払い
試験手数料は24,700円です。同封された払込書を使用して支払います。郵便局では使用不可で銀行に行かなければいけないタイプの用紙なので注意が必要です。
書類の送付
必要書類を「簡易書留」で郵送します。受験票は試験日の20日前までに郵送されます。
まとめ
労働衛生コンサルタントの受験申請はアナログな手続きが多く時間を要します。書類作業は早めに済ましておくことが得策です。