はじめに
労働衛生コンサルタントを受験する際には受験申請が必要となります。
受験申請の手続きはオンライン化されておらず所定の書類の取り寄せや経歴証明書などの作成を自分で行わなければなりません。思った以上に時間がかかります。
また、経歴や職種によって用意すべき書類が異なります。
今回は医師と保健師にしぼって労働衛生コンサルタント試験の出願方法についてまとめたいと思います。
出願書類の入手方法
受験要綱や出願書類を入手するためには「受験申請書取扱機関」に請求する必要があります。
① 取扱機関の窓口へ直接訪問し各種書類を受け取る
一覧から最寄りの機関を選んで窓口で受け取ってください。念のため電話で在庫を確認しておいた方が安心です。
② 郵送での申請
返信用封筒(角形2号)(210円切手つき)と「①労働衛生コンサルタント受験申請書1部希望、②連絡先(電話番号)」と記載したメモを同封して取扱機関に送付してください。
この場合は(公財)安全衛生技術試験協会本部に郵送した方が作業に手慣れているため安心です。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会本部 〒101-0065
東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館9階
出願書類の準備
医師の場合
必要な書類は①受験申請書と②添付書類です。
①受験申請書
受験申請書に受験料の「振替払込受付証明書」を貼り付け、必要な情報を記入します。
証明写真(2.4cm×3.0cm)も必要になるため用意しておきましょう。
医師が産業医資格を取るための試験区分は労働衛生コンサルタントの「保健衛生」でなければいけません。試験区分は後から変更できないため手引きを読みながら慎重に確認しましょう。
試験科目の選択についてはこちらの記事を確認してください。
②添付書類
受験者の資格の区分により添付書類の種類は変わりますが、医師の場合は医師免許証の写しが必要です。
医師免許証の原本とコピーを用意します。コピーに「原本証明」をする必要があります。
「原本証明」とはコピーの裏側もしくは余白に「原本と相違ないこと」を証明する署名をしてもらうことです。
署名ができる人は以下の2パターンです。
- 自分が勤めている会社の事業者(社長、支店長など)
- 近くの労働局又は労働基準監督署
いずれの場合も原本とコピーを持参してコピーに以下のような署名をしてもらいます。
労働局や労働基準監督署に持参する際は事前に担当者とアポイントを取るようにしましょう。
保健師
必要な書類は①受験申請書と②添付書類です。①受験申請書については省略します。
②添付書類
保健師の場合は保健師免許証の写しと経歴等証明書の提出が必要となります。
保健師免許証の写しも原本証明が必要となります。方法は医師の場合と同じです。
・経歴証明書
保健師が労働衛生コンサルタントの受験資格を取得するためには保健師として10年以上の実務経歴がなければいけません。保健師としての経歴証明書を作成して提出する必要があります。
実際に保健師として勤務したところの事業者に経歴等証明書の署名をしてもらう必要があります。
まとめ
労働衛生コンサルタント試験の出願にはいくつかの手続きが必要です。事業者や労基署の署名が必要だったりするため予想外に準備時間がかかる可能性があります。
締め切りを見据えて早めに行動するようにしましょう。
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